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うちはお客さんの間で密かに…かどうかは謎ですが
別名「食わせすなっく」と呼ばれています

一般的にお通しの定番は柿の種だったり
珍味や使い回しが利きそうなアソートタイプのお菓子

チャームチャージは１５００〜２５００円が相場です

でもうちは１０００円でやってます

だから最初はお金かけないでマメなんかちょろっと出して
飲んでる人はそんなに食べたりしないし
フードは別料金で食べたい人だけ頼めばイイ
なぁ〜んて商売根性丸出しで考えていました

でも料理が大好きなんです
作りたくって、食べてもらいたくってウズウズ
なんとなく酒の肴的なつまみを用意してみる

これがまた評判がいい
ホントにママが作ったの？
美味しいね、上手だね、こんな人と結婚したいね

お世辞７割なんだろうけども
ここまで言われりゃウソでも気分がイイ
調子に乗って波に乗って毎日せっせと作り出す

そのうちリクエストが来るようになったり
それぞれの好みなんかが分かってきたり

肉じゃがだ、かぼちゃの煮物だ、きんぴらだ
酒のつまみにそんなものありえないと思っていた

余談ですが、私の付き合った男達はみんなかぼちゃ嫌いだった
だから男の人にかぼちゃは不人気だとも思っていた
でも実は大人気メニューだったのです

そんな毎日を送るうち
ごはんに合うおかずは酒にも合うがコンセプトになり
私は料理に明け暮れるようになった

作ると食べてもらいたくなるのが心情だけれど
そこを堪えて１品、２品つまみ程度に出しておく
それ以上に食べたい人は追加料金をもらった方がいい
と、同業者にはよく注意される
ごもっとも、言い方を変えると
食べ物に対して技術に対して料金をもらわないのは失礼な行為らしい

でも私はそんな事はいい
そんなにお金もかけていないし趣味の域な素人料理だ
実際食べる量なんてのも知れているし

それどころかこの料理のおかげで
居酒屋によって腹ごしらえ、そこから１軒２軒
やっとうちにたどり着た時には酒さえ入らない状態だった人達が
お腹すいたよぉ！！！って早くに来てくれるようになった

飲み始めだから酒もすすむしピッチも早い
お店的にはとってもありがたい
いい傾向なんです

だから私はこれからも食わせすなっくとして
より多くの人の食と心の安らぎを
末永く見守って行きたいなと思っているのです

ちなみに本日の食わせメニュー
手羽元の中華煮とニラともやしのナムル風

その他色々なのでございます

お腹を空かせていらっしゃいませなのです